nagasakiika

H26年度国立大学図書館協会海外派遣事業の情報発信のための期間限定のブログです。

UMassを訪問してきました(まずは簡単に報告編)

谷です。もうすぐ食事に出るので簡単にUMassでの模様をお知らせします。最初から最後までSharonさんにお世話になりっぱなしだったのですが、10:00から始まって今(16:00すぎ)までUMassの色々な学習・教育支援施設を回っていました。自大学のプレゼンテーションの時間や図書館員の方々とお話する機会も設けていただき、今年一番時が早く過ぎた一日でした…。色々見せていただいたのですが、工学関連の施設(Team Based Learning(TBL) space, Digital Media Lab, Learning Commons内の「実験エリア」)が特に面白かったです。また、Teaching Commonsもおそらく日本にはまだないサービス(たとえば弁護士の資格を持つライブラリアンを雇って、教員からの著作権の相談にのっています)なのでたいへん興味深かったです。会う人会う人ものすごいサービス精神で相当の情報をくださったのですが、なかなか理解が追い付かず。後からメールで質問しなおすつもりです。

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プレゼンする私。課長級の人々が集う会議。こういう場だとは聞いておらず緊張…。

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Teaching Commonsにて。案内してくださったKate Freedmanさん。

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Learning Commonsの一隅に、いろんな形の家具が置いてあります。人類学者の教員とその授業の学生の「実験」の一つとして、どういった家具が学生に使われるのか、実物を導入して検証しているとのこと。

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TBL。案内してくださったのはRobert Davis先生。図書館と一緒に色々なことをやっている先生とのこと。

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LCにあったDVDやらメモリやらが買えるベンダー。

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Digital Media Labの一室。

という感じでした。今回は簡単に報告まで。では食事に行ってきます。

Amherstに到着しました(Science and Engineering libraryを見学)

 


That's Why I Chose Yale - YouTube

 

こんにちは。谷です。

午前中はYaleのキャンパスツアーに参加してきました。Yaleには大学紹介のビデオがあって、ツアーのスタート地点のvisiter centerでそれが流れていました。私は日本でリスニングがてら聴いていたので現地でこれが流れているのを見てこっそりと感動していました。冒頭に出てくる室内が実際のvisiter centerです。出演も作成もすべてYaleの卒業生がおこなっているそうです。(約15分ほどありますが、結構おもしろいです。みんな歌と踊りうますぎ。)

 

さて、午後にはNew Havenに別れを告げて、Amtrakに揺られること約3時間、現地時間の16時頃に、Amherstに到着しました。UMassでのホストを引き受けていただいたSharon DomierさんとMaxine Schmidtさんがわざわざ駅まで迎えに来てくださり、車でホテルまで送迎してくださいました。感謝。

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HOTEL UMassの外観。結構変わった建物。キャンパス内にあります。荷物を置いて、Maxineさんが働くScience and Engineering libraryを案内してもらうことに。

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見ていて面白かったのはこれ。OpenStax Collegeが出している、無料且つ査読済且つオンライン版もあるtextbook。図書館内に現物を置いてあるのですが、これを学生から教員に「教科書に指定して!」というリクエストしてもし採用されれば、学生は高価な図書を教科書だからと言って買わなくてもよいし、図書館もまた然り、という仕組みだそうです。工学関係の教科書は軒並み高いですからね…。

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Science and Engineering libraryの見学後、写真にうつっているガラス張りの建物へ(名前忘れた)。グループで学習するためのスペース、教室がたくさんある施設。

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空いてる教室に潜入。教室のタイプはいくつかあるようでした。ここは少し広め。

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3つのスクリーンがあるのですが、このタッチパネルですべて操作可能。メモも書き込めるので、たとえば授業中に教員が「ここ大事」とパネル上でマルをつけたら学生にもそれがちゃんとスクリーンで見える。なぜかSharonさんが千葉大の利用案内(しかも数年前の)を持っていたのでそれが投影されてます。

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最後に学食へ。各国の料理が食べられます。日本料理屋は「wasabi」という名前。

さて、そろそろおなかがすいてきたので(今は夜7;30)、ちょっとこれから食事に行って、明日のUMass訪問本番に備えたいと思います。ではではまた。

Yaleを訪問してきました(まずは簡単に報告編)

千葉大学の谷です。昨日は倒れるように寝てしまったのですが、今朝起きてfacebook見たら嶋田さんはきちんと当日に更新されていて素晴らしい…がんばります。

 

さて、Yaleではコーディネーターを引き受けてくださったHaruko Nakamura (Librarian for Japan Studies, East Asian Library)に、終日ついていただき、3つのインタビュー(+昼食+館内ツアー)をおこなってきました。 

 

10:30 - 12:00 : Interview with

Denise HERSEY (Liaison Activity Librarian, Medical Library)

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PhD Humanitiesという利用者調査プロジェクトのリーダー。これは学生にインタビューした内容を書き起こしたスクリプトを、発言ごとに切ってカード化し、カテゴリ別に分けて整理していることを示す様子。インタビューや質問項目の作成にあたってはNancy Fried Fosterから二日間のトレーニングを受けたとのことでした。

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 インタビュー=学生の膨大な個人情報だと思うが、それはどのように管理しているか、と質問した場面。LMSの画面を見せてくださっています。インタビューした学生名はコード化して、調査に携わったlibrarianにだけわかるようにして共有しているとのことです。

 

12:00-1:30 : Lunch with

Keiko SUZUKI (Head, International Collections Support Services)

Yukari SUGIYAMA (Japanese Technical Services Librarian, International Collections Support Services)

Haruko Nakamura (Librarian for Japan Studies, East Asian Library)

中村さん含め3人のJapanese Librarianの方々と昼食。ここ「学食」です。

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2:00-3:00: Interview

Emily FERRIGNO (Library Services Assistant, Music Library)

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Music Libraryにて。音楽を学ぶ大学院生に対する調査について説明いただいています。彼女はethnomusicologyのPhDを持っていて、そのスキルを使って今回の調査をおこなったとのこと。

3:00-3:45: Campus Tour

with Michiko HUGHES(Japanese Technical Services Librarian, International Collections Support Services)

staffのHUGHESさんに図書館とその周りを案内していただきました。ちなみに彼女も図書館で働いていますがlibrarianではなくstaff。librarianになるには少なくとも図書館学の修士が必須。狭き門だとおっしゃっていました。

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ここの壁面に並んでるのは軽めの読み物らしいのですが、雰囲気が荘厳すぎてとてもそうは見えません…。

4:00-4:30: Interview with

Emily HORNING (Director of Undergrad Program, Library Research Education)

Sarah TUDESCO(Assessment Librarian, Program Devlopment and Research)

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HORNINGさん(右)は学部生教育を日常的に担当されているlibrarianで、TUDESCOさん(左)はおもに図書館の各種データ(貸出データとか)の分析をおこなうAssessment Librarian。このお二人は利用者調査のプロジェクト的なことをしているわけではないのですが、日々の業務において、学生のことをどのように理解しようとしているか、どのようなサポートを展開しているかなどを伺いました。

 Yaleでお話をうかがって思ったことは、librarianのスキルとマインドの高さでした。たとえば利用者調査をやろうと思った時にethnographic researchのスキルを持っていること、またサポートの改善や何か新しい取り組みをする際に、「たぶんこう」という感覚ではなく利用者の意見を聞いて科学的に分析することをいとわないマインド(=全員がそうというわけえはないと思いますが、ともかく今回お会いした方々は)を当然のように持っている点がつよく印象に残りました。

以上まずは簡単に当日の模様をお届けしました。詳しいことは追っていろいろ書いていきます。

成田空港から今夜の宿まで(あるいは印刷できる場所を求めて)

千葉大学の谷です。

成田にていきなり出発ターミナル駅を間違え(なぜ電車内でこういう大事なアナウンスはされないのか…と人のせいにしてみる。これから海外に行く皆さん、成田ではANAが第一でJALが第二ターミナルからの出発です。そして電車は第二→第一の順に停止します。)

さきほどようやくNew Haven Hotelに到着しました。という報告を本学にしたらなんと千葉大学は台風のため休館とのこと。他の大学も同様でしょうか…?

こちらは晴れていますが、寒いです。ホテルはもちろん暖かいですが、一歩外に出ると冬が始まりそうな風です。

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ホテルのロビー(あったかい)

 

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おそらく本物の暖炉(あったかい)

 

さて、今日の目標はもちろん、宿に無事到着することで、それは達成できたのですが、私にはもう一つ目標があったのです。それは、"航空券"と"訪問先で必要な原稿"を印刷すること。結局、空港と宿屋でそれぞれ印刷できたのですが、私がたどったルートは次の通りです。

1 プリンタ@自宅→その朝インク切れ→諦める→とりあえずデータ持って出発。

 

2 第一ターミナルビル@成田空港→案内人にセブンイレブン(=USBから印刷できるプリンタがある。ただしpdfデータの印刷のみ)の場所を質問→「第二ターミナルビルです」→諦めない→「プリンタ無いですか」→「はい。五階にあります」→やったあ。五階へ。

 

3 ビジネス&トラベルサポートセンター@成田空港→あった!よかったー→「このプリンタ使えますか?」→「はいどうぞ。モノクロ1枚100円です」→えええ。

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サポートセンター。プリンタがちょっと見えている。ちなみに奥は会員制ラウンジ。(プリンタは会員じゃなくても使えます)。結局ここでは航空券のみ印刷(ただしpdfファイルのみ対応)して、足早に出発ゲートに。

 

4 TYCO Printing@New Haven→搭乗までの待ち時間で、現地コーディネータの方に、最寄りで印刷ができるポイントはありますか、とメールしたところ、この施設を教えてくださいました。TYCO Printing : About Tyco : Locations & Hours日本でいうキンコーズみたいなものかな?結局ここは使わなかったのですが、情報提供まで。

 

5Business Center@New Haven Hotel→結局、宿屋にあるこのセンターでコンピュータとプリンタが使えるとわかり(部屋のカードキーで入れる。無料。24時間利用可)ありがたく利用させてもらう。明日からの原稿はこれでなんとかなりそうです。

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すてきな部屋。印刷速度も速い。

もちろん、今回の教訓は、渡航先でもデータを印刷できるポイントを把握しておけということではなく、準備は早目にしておきなさいということです。

 さてさて、明日はYale大学にインタビューに行ってきます。Yale大学図書館ではどんな利用者調査がおこなわれているのか?多くのことを持ち帰ることができるように努めます。ではおやすみなさい。

自己紹介(+テスト投稿)

はじめまして。千葉大学附属図書館の谷です。好きな食べ物はイカです。

 

既に海外派遣事業facebookに記事がアップされていますがhttps://www.facebook.com/januloversea?hc_location=timeline

筑波大学の嶋田さんと共同で、10月上旬にイェール大学とマサチューセッツ大学を訪問予定です。主に学生を対象としたニーズ把握の手法や、把握した結果をどのように実務に反映するかについて調査したいと考えています。

 

私が所属する千葉大学では、アカデミック・リンクというプロジェクトの一環として、学生を対象とする調査をおこなっています。

http://alc.chiba-u.jp/seminar/report2013_05.html

いくつかの手法を組み合わせて、学生の大学生活の様子や、図書館で観察される行動について調査しています。私はそのうち、2つの調査グループに参加しています。「フォトボイス」と「フォーカスグループ」という、いずれもインタビューの手法を使ったもので、1年以上前からスタートし、現在も絶賛進行中です。

 

この2つの調査は欧米での例を参考にしている部分が多いため、今回いただいたこの機会に、今後に活用できるためのノウハウを獲得してきたいと思います。