nagasakiika

H26年度国立大学図書館協会海外派遣事業の情報発信のための期間限定のブログです。

Yaleを訪問してきました(まずは簡単に報告編)

千葉大学の谷です。昨日は倒れるように寝てしまったのですが、今朝起きてfacebook見たら嶋田さんはきちんと当日に更新されていて素晴らしい…がんばります。

 

さて、Yaleではコーディネーターを引き受けてくださったHaruko Nakamura (Librarian for Japan Studies, East Asian Library)に、終日ついていただき、3つのインタビュー(+昼食+館内ツアー)をおこなってきました。 

 

10:30 - 12:00 : Interview with

Denise HERSEY (Liaison Activity Librarian, Medical Library)

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PhD Humanitiesという利用者調査プロジェクトのリーダー。これは学生にインタビューした内容を書き起こしたスクリプトを、発言ごとに切ってカード化し、カテゴリ別に分けて整理していることを示す様子。インタビューや質問項目の作成にあたってはNancy Fried Fosterから二日間のトレーニングを受けたとのことでした。

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 インタビュー=学生の膨大な個人情報だと思うが、それはどのように管理しているか、と質問した場面。LMSの画面を見せてくださっています。インタビューした学生名はコード化して、調査に携わったlibrarianにだけわかるようにして共有しているとのことです。

 

12:00-1:30 : Lunch with

Keiko SUZUKI (Head, International Collections Support Services)

Yukari SUGIYAMA (Japanese Technical Services Librarian, International Collections Support Services)

Haruko Nakamura (Librarian for Japan Studies, East Asian Library)

中村さん含め3人のJapanese Librarianの方々と昼食。ここ「学食」です。

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2:00-3:00: Interview

Emily FERRIGNO (Library Services Assistant, Music Library)

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Music Libraryにて。音楽を学ぶ大学院生に対する調査について説明いただいています。彼女はethnomusicologyのPhDを持っていて、そのスキルを使って今回の調査をおこなったとのこと。

3:00-3:45: Campus Tour

with Michiko HUGHES(Japanese Technical Services Librarian, International Collections Support Services)

staffのHUGHESさんに図書館とその周りを案内していただきました。ちなみに彼女も図書館で働いていますがlibrarianではなくstaff。librarianになるには少なくとも図書館学の修士が必須。狭き門だとおっしゃっていました。

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ここの壁面に並んでるのは軽めの読み物らしいのですが、雰囲気が荘厳すぎてとてもそうは見えません…。

4:00-4:30: Interview with

Emily HORNING (Director of Undergrad Program, Library Research Education)

Sarah TUDESCO(Assessment Librarian, Program Devlopment and Research)

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HORNINGさん(右)は学部生教育を日常的に担当されているlibrarianで、TUDESCOさん(左)はおもに図書館の各種データ(貸出データとか)の分析をおこなうAssessment Librarian。このお二人は利用者調査のプロジェクト的なことをしているわけではないのですが、日々の業務において、学生のことをどのように理解しようとしているか、どのようなサポートを展開しているかなどを伺いました。

 Yaleでお話をうかがって思ったことは、librarianのスキルとマインドの高さでした。たとえば利用者調査をやろうと思った時にethnographic researchのスキルを持っていること、またサポートの改善や何か新しい取り組みをする際に、「たぶんこう」という感覚ではなく利用者の意見を聞いて科学的に分析することをいとわないマインド(=全員がそうというわけえはないと思いますが、ともかく今回お会いした方々は)を当然のように持っている点がつよく印象に残りました。

以上まずは簡単に当日の模様をお届けしました。詳しいことは追っていろいろ書いていきます。