nagasakiika

H26年度国立大学図書館協会海外派遣事業の情報発信のための期間限定のブログです。

Yaleでのインタビューwith Denise HERSEY 誰のための調査か?:課内報告会にて

先日10/29(水)の課内報告会にて、海外派遣について発表をしました。すべてをお話しすることはできなかったので、今回はYaleでのDeniseさんとのインタビューのことにしぼって説明をしました。

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私の今回の渡航の目的は、おもに学生のニーズを知るための利用者調査について、その詳しい手法や、結果をどのように活用しているか、具体的な例について学ぶことでした。千葉大学ではプロジェクトの一つとして、学生を対象とした調査をおこなっています。(詳細はアカデミック・リンク・セミナー2013年度第5回「学生たちは新しい学習環境をどのように使い、どのように学んでいるのか」を参照ください。http://alc.chiba-u.jp/seminar/report2013_05.html)私もそのメンバーの一人として、千葉大学学生がどのように学習をしているか、インタビュー調査をおこないました。現在は分析結果をまとめている最中です。

 

Deniseとのインタビュー(約一時間半)から私が思ったのは、次の2点でした。

①図書館員がこうした調査を行う際に最も重要な点は、調査の最終目的は「図書館」の改善ではなく、自大学の「学生」や「教員」の学習や研究環境の向上。

②調査結果を受けて何かを変えようとするとき、学生や教員の行動を変えようとするのではなく、図書館が変わるべき。

 

つまり、調査すべきは学生や教員が普段どこでどのように学習、研究、調査活動をおこなっているかという活動そのものであり、それを前提としたうえで図書館(員)としてすべきことを考え、実際に行動する根拠とする必要があるということでした。

 

調査内容については以下のスライド(課内報告で使用したものから抜粋)をご参照ください(※なお、現在まとめたインタビュー結果をもとに、あらためて内容確認のお願いをしようと準備しているところです。誤りがあった場合は適宜修正していきます。そのため完全な内容ではないこと、あくまで参考としてご覧いただきたいことをご承知おきください)。

追ってほかのインタビューやUMassでの見聞もブログに書いていく予定です。今回はひとまずここまで。